風俗嬢をやっていると必ずと言ってよいほど、お客さんから個人契約の話をされる事があります。
かなりの好条件を提示してくる場合もあるのですがそういった場合であってもそれらは断った方が無難です。
大きなトラブルの原因となる事もありますし、単なるトラブルという程度で収まらない場合もあります。
時には取り返しのつかない事態に陥ることすらもあるのです。
それでもそういった話をしてくるお客さんも多いのです。
個人契約でも本番は禁止
現在の日本では風俗といえばヘルス系のサービスまでがその限界とされています。
デリヘル・ホテヘル・ファッションヘルス・イメクラ・ピンサロ等のサービスには射精という行為ら至る事をその前提としています。
しかし、本番は絶対的に禁止事項です。
そんな中でも女性に対して、いわゆる本番行為を求めるお客さんが後を絶ちません。
違法行為であり求めてはいけない事がわかっているのにそれを求めているのです。
店舗にお客さんがやってくるタイプの風俗店ではお店の管理も厳しい事もありそういった事を聞いてくるお客さんも少ないのですが、デリヘルやホテヘルのようにお店の外で接客を行っている場合にははっきりと言わずに思わせぶりな口調で本番を誘ってくるのです。
もっとなかよくなれたら、○円出すよ。
こんな言い方をする場合もあります。
風俗嬢とお客さんが一対一で密室にいるのですからわからないだろうというのが考えの元にあるようです。
しかし、何をどういってもしては行けない事である事は変わりません。
慣れている風俗店の店長や長年の経験があるデリヘルのドライバーは風俗嬢が本番をしてきた時はなんとなくわかるとも言っています。
もし、本番をした事がばれたら
それでも、どうしてもと頼まれて本番をしてしまったらどうなるのでしょうか。
考え方は交通違反に似ています。
つまり、ばれたら掴まってばれなければそのままという事です。
しかし、これは意外とバレてしまうものです。
もし、本番をした場合風俗嬢は罰金等のペナルティや強制退職という処分になる事もあります。
簡単に言えばクビと言う事です。
しかし、悪質なヘルス店ではお客さんを集める為に推奨していたり容認していたりする場合もあります。
こんなお店は早く辞めた方が良いでしょう。
お店にばれたというだけならまだマシと言えます。
それなりの制裁はありますがまだなんとかなるからです。
最悪なのはそれが外部に洩れた時です。
それによってお店が警察の一斉摘発をうけて閉店せざるをえなくなったりしたらその責任は取り用がありません。
そうでなくても、本番をしたお客さんがその事をネットに流したら本番目的のおキャン三から連続して指名を受けて断れないというような事態も有りうるのです。
個人契約の意味するもの
お店の仕事をしていての本番をした事とは少し違ってくるのですが、もう一つどうしても気をつけておかなければならない事があります。
それが個人契約です
風俗嬢がお店を通す事なくお客さんとの個人契約で性サービスをすると考えると良いでしょう。
見方によっては、愛人契約の一種といえるかもしれません。
もしくは、有償のセフレ契約でしょうか。
セフレという場合、互いに金銭の授受は発生しないというのが前提ですので敢えてこのような言いかたをしています。
出会い系サイト等を使ったりしている事も多くあります。
しかし、このような個人契約ではほぼ確実に本番を求められる事でしょう。
そして、それに伴う危険性も増えます。
風俗嬢として普通に働いている場合と危ない橋を渡っている個人契約は互いにあるものと無いものがあります。
決してお勧めするのではありませんがその事実の姿をみてみる事でやはりやらない方が良いと言う事も分ってくるかもしれません。
そのメリットとデメリットを解説して参りましょう。
個人契約のメリット
先ず、個人契約をした場合のメリットについて考えてみましょう。
風俗嬢として知り合ったお客さんと親しくなり、お互いの求める条件が一致してくると個人契約が成立する事になります。
その才のもっとも大きいメリットは何と言っても手取りのお金が増える事です。
通常の場合、お客さんが支払った料金の約半分が風俗嬢の取り分となります。
つまり、お店を介さない場合は同じサービスをして収入が倍になると言う事です。
しかも、お金を受け取った事に対しての履歴も残りませんからマイナンバー制度が始まってもこの分に関してはばれる事は無いでしょう。
はっきり言って、この金銭的なメリットの他に目立ったメリットはありません。
例えば、嫌やお客さんの相手をしなくても良いと言う事も考えられますがそれはお店に居た時であってもどうしてもダメな相手と言う事であればお店もそれなりの対応をしてくれるものです。
又、それまではお店の備品という扱いであったものも必要に応じて購入しなければならない事も出てきます。
しかし、本当のデメリットはもっと奥深いものです。
個人契約のデメリット
さて、今度は個人契約をした場合の具体的なデメリットについて考えてみましょう。
先ず、もっとも大きなものは安全面が確保されていない事です。
お客さんとしてお店に来ている時は良い人だったのに、個人契約をした途端にまるで人が変わったようになると言う事があります。
特殊な性癖があったり、暴力を振るったりする事もあるでしょう。
もしかすると薬物中毒やアルコール中毒であるかも知れません。
このような時に誰も助けを求めにくい状況になれます。
店舗での接客であればお店のスタッフが近くに居ますし、デリヘルの場合は送迎のドライバーがすぐ近くで待機しています。
彼らは、そう言った場合に自らの身を呈して女性を守ってくれます。
しかし、個人契約の場合は大声で助けを求めて駆けつけてくれる善人が近くにいるとき限りません。
やはり、110番して警察を呼ぶしかないでしょう。
そして、そうなると個人契約の関係を説明しなければなりません。
未成年で無い限りは自由恋愛と言い張る事も出きるでしょうが、売春と判断されると大変な事になってしまいます。
もし、まともな人であっても心配はある
もし、相手の人がごく普通の人で、お店で接客していた時と態度も変わらなかったとしましょう。
しかし、それで全ての心配ごとが無くなったという訳ではありません。
個人契約ですので、契約の内容明確にしておかないとトラブルに発展するのです。
例えば一例として考えてみましょう。
・月の内に何回の行為をおこなうのか。
・その一回当りの時間は何時間なのか。
・その一回に対していくらの報酬をいつ支払ってくれるのか。
・契約期間はいつまでなのか。
・契約の解消や条件変更の場合はどうするのか。
これ位は最低でも決めておく必要があるでしょう。
できれば、書面にして互いの署名捺印をしておく事です。
しかし、これを不履行になったからといってこの書面をもって警察や弁護士事務所に行っても相手にはしてくれません。
下手をすると女性も罪に問われるからです。
これは、法律の規定ですが違法行為の契約はその全てが無効になるとされているのです。
そうしないと、契約書があればどんな犯罪行為も許されてしまうという事になりかねないからです。
しかし、法律的な拘束力はなくても自分が署名・捺印したという事実が目の前にある事で精神的な拘束力はあります。
その他のデメリット
大きいデメリットについてはある程度の説明をしましたが、他にも様々なデメリットが出てきます。
例えば、どこかへの移動を伴った際にその移動費請求しにくい。
風俗店で仕事をしていた時と違って本番行為が当然になってくる。
相手の男性がいつ、自分に飽きて一方的に契約を破棄されるかという不安が付きまとう。
そもそも、本当にお金を払ってくれるのかが分からない。
連絡先等を含めて自分の個人情報が知られているので果たしてそれが守られているのか分からない。
個人契約を主として生計を立てていたら解約されると途端の収入が断たれてしまう。
ざっと考えてもこれだけのデメリットを常に背負っている状態が続いているのです。
もっとも怖いのは個人情報の流失
これらの不安要素のなかでもっとも大きいのは何と言っても個人情報の流失です。
いくら仕事だと割り切っていたとしても、個人契約をしている間は様々な会話も交わされます。
時には、それが出身地であったり母校の話題などへと進んでいく事だって珍しくはありません。
更にごく当たり前のように本名も知られる事になるでしょうし、時には運転免許証やクレジットカード、マイナンバーだって知ろうとすれば簡単に盗み見て控える事もできるのです。
良好な関係が続いている時は良いのですが何らかのこじれが発生した時にそういった情報から本業の仕事先や親元、さらには学校などへ風俗嬢である事や個人契約をしいてる事などをバラすなどの行動を起こされてしまう事もあるのです。
こうして考えていくと、やはりお店に守って貰っていた時がいかに平穏であったのかが分かるでしょう。
お店という安心感
なんのかんのといっても人間は社会性を持つ生き物です。
一つの組織に属している事の安心感は他のものでは代用は出来ません。
風俗店というのは、とても歴史のある業界です。
人間の発生とともに風俗は発生し人類最古の職業とも言われているのです。
ですから、風俗店は女性を守る為のシステムが完全に出来上がっているのです。
先ほどまでの実例からみても如何に風俗店にいる事が安全なのかを分かって頂けたのではないでしょうか。
風俗店では女性に対して様々はフォローもしてくれています。
お給料の前借・託児所・送迎・マンション寮など、一般の会社よりも福利厚生施設もジュ充実していると言えるでしょう。
出会い系サイトで知り合った相手に乱暴されたとか、その向井を録画されてネットに流された等の被害も後を絶ちません。
お店が仲介料を差しひているのがもったいなないと感じる気持ちは分からないでもないのですが、安全に勝るものはないのではないでしょうか。
要注意の用語
ネットスラングのように一見して分かりにくい用語で本番を誘ってくる場合もあります。
具体的に3例をここで御説明しておきましょう。
・基盤 電子機器の事ではありません。
本→基本の基、番→盤の字に変更する事でそのまま本番という意味になります。
・円盤 空は飛びません。
基盤の一字が円に変わっています。
つまり、援助交際という意味になります。
・天蓋(店外) もともとはテントという意味の言葉ですが建物(お店)以外の場所、店外と欠けてお店を通さずにお客さんとのプレイに出向く事を意味しています。
このような言葉で誘ってくる自体、あまり良いお客さんとはいえません。
まとめ
収入の事だけを考えて簡単に個人契約へと考えているとそれは大きな過ちへと繋がっていく事は十分に分かって頂けたのではないでしょうか。
大切な事は自分を守ってくれている存在がある事を認識する事です。
そうする事でどんなに安全かが分かってくるでしょう。
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