風俗はどうしてもその仕事の性質上、性病に感染してしまう事も予測されます。
どんなに注意してしても確実に感染を防ぐ方法はありません。
もし、感染してしまったら専門医の診察を受けて感知脛までは休養する事です。
素人の勝手な判断で思い込みの治療等をしてしまっても絶対に完治する事はありません。
正しい知識を持つ事が最初に大切です。
ここで改めて性病についての考え方についてもう一度考えてみましょう。
性病と性感染症
性病とは一般的な総称の事で正確は性感染症と言います。
その名前の通りに感染するものであって身体から勝手に発病するものではありません。
つまり癌や生活習慣病のようにもともと体内のその原因があり何らかの偶然で発病するものでは無いのです。
あくまでも、感染症ですから他人もしくは他の生物や無機物との接触によって初めて感染します。
インフルエンザのように空気感染する事はありませんがくしゃみ等の飛沫感染は可能性がゼロとはいいきれません。
このようにして感染の多くは皮膚と皮膚の接触によるものが最も多くその中でも粘膜と粘膜の接触感染がその大半を占めています。
唯一の例外としては直接感染と呼ばれるものがあります。
これは、妊娠中に性感染症になった場合や潜伏期間の間に妊娠した場合に起こるものです。
胎児のうちに感染してしまうのでとても大きな障害の原因となる他、治療も困難を極めます。
妊娠を考える時が近くなるのであれば検査を受けて治療してからと考えておく必要があります。
代表的な性感染症
性感染症として比較的の良く知られているのは、淋病・梅毒・クラジミア・ヘルペスそしてエイズでしょう。
これらのいずれも、各々のウイルスが人間の体内に入る事によって発病します。
しかも、潜伏期間というものありさの間は自覚症状もほとんどありません。
しかし、体内にはそのウイルスがいる訳ですからその間に性行為を行った場合は次々と感染が広がっていくのです。
一般的に性感染症はセックスで感染するものと考えがちですが、フェラチオやオーラルセックスでも感染しますしキス程度の粘膜の接触でも感染します。
傷口同士の接触であっても感染するので時には性行為とは全く関係のない日常生活の中でもトイレや温泉、時には電車の中であっても感染するリスクはあるのです。
特にオーラルセックスが基本プレイの一環となっている性風俗においてはそこで仕事をしている以上、一般的な生活を送っている場合と比べてかなり高い確率で感染する可能性がある事は知っておくべきでしょう。
感染を防ぐために
性感染症の感染を予防する為にはどのような方法を取れば良いのでしょうか。
先ず、性感染症もウイルスによる感染である事は先ほどもお伝えしました。
つまり、ウイルスが体内に入ったとしても体内の免疫や対抗力が勝っていた場合は発病しないと言う事です。
これは、風邪の例で考えると分かりやすいでしょう。
風邪と性感染症を同一視する事はどうかとの意見はあるでしょうが原理として考えるには分かりやすいのではないでしょうか。
ウイルスが体内に入った場合でも体調が良く体力があった場合は侵入したウィルスに対して体内の免疫細胞が攻撃を開始します。
この時に身体の免疫細胞が勝つと発症しないのです。
つまり、ここで身体の免疫細胞が負けると発病すると言う事になります。
性感染症のウイルスは風邪のものとは比較にならない程強い繁殖力を持っています。
余程、弱ったウイルスであればなんとかなるかも知れませんが通常の場合は感染してしまう事になるでしょう。
ウイルスの侵入を防ぐという考え方
それほどまでに強い感染力を持っているウィルスなのであれば、体内に入ってから駆逐するよりも最初の時点で体内に侵入させないという水際作戦を思いつくかもしれません。
先ほどの風邪の例で言えば、外出時はマスクをして家に帰ったら手荒いとうがいをするようなものです。
この考え方は基本的には正しいと思われます。
その為に、風俗店ではサービスの開始前にある程度のお客さんの状態をチェックします。
例えば、下着におかしな沁みや出血の跡はないか消毒効果のある石鹸で陰部を洗った時に痛みを感じていないかなどは確実に行っているでしょう。
この時点のチェックに引っかかるようであればその場でお帰りいだたくように男性スタッフが対応する筈です。
きて、そこまでの状態でなくても感染しているが発病していない状態の場合は発見する事は出来ないでしょう。
所謂、キャリアの状態です。
こう言った場合に備えて、イソジンなどの消毒薬で男女の両方がうがいをしたり殺菌成分のある石鹸で身体を洗ったりすればある程度の感染は防げるでしょう。
そして、ソープランドなどの場合はできるだけコンドームを使用するのも感染防止にはとても効果があります。
性病の後遺症と治療そして検査
性病は一度感染すると完治するまでにある程度の時間が必要です。
基本的には抗生物質を服用するという方法が一般的です。
クラビット錠などの皮膚科や眼科で処方されている医薬品が性病の治療にも効果があります。
それは、皮膚科系や眼科系の湿疹などの原因も性病のようなウィルスの感染によって引き起こされているものだからです。
種類が違うだけで同じような性質を持っていると考えると同じような医薬品をもって治療が行われるというもの納得出来ますよね。
しかし、いつの間にか感染しているという事も多くあります。
それも自覚症状が出る頃にはある程度病気も進行しているのですから発見は早いほど良いでしょう。
発見が早ければそれだけ早く治療出来て完治するのも早くなるのです。
その発見を速めるためには、産科や産婦人科で定期的に検査を受ける事をお勧めします。
風俗店でも契約している医療機関も有るでしょうし市役所などで申し込むと匿名で診断を行ってくれる所もあります。
そう言った検査を上手に利用しましょう。
淋病
大まかに勧めてきましたがここからは病気の種類別に具体的にその特徴を述べていってみましょう、
先ず、淋病です。
淋病は淋菌感染症の略称です。
特にオーラルセックスでの感染が高いと言われているので風俗嬢としてはもっとも注意しておくべきでしょう。
この予防はオーラルセックスの際もコンドームを使用する事です。
そうする事がかなり感染を食い止める事が出来ます。
淋病の特徴は、①性器にかゆみを感じる。
②異臭が性器からしたり、黄緑っぽいおりものが出たりする。
③下腹部を中心にして鈍い痛みがする。
④頻尿になり排尿時に痛みを感じるようになる。
などの症状があります。
特に女性の場合、感染に気付くのが遅くなり大きな病気の引き金になってしまう可能性も多いので特に注意が必要です。
治療には抗生物質を使用します。
1週間から2週間の服用の後に検査を行いウィルスが無くなっていれば治療完了となります。
放っておくと子宮内膜や卵管・卵巣に悪い影響を及ぼすので早目に治療を行ってください。
梅毒
歴史の教科書にも載っている、コロンブスが新大陸に上陸した際に現地の女性との性交渉を行ってしまった事からヨーロッパ全土へと広がりそこから全世界へと広がったと言われている病気です。
梅毒スピロヘータというウイルスが原因であり、皮膚だけでなく粘膜や傷口からも感染するとても感染力の強いものです。
梅毒は潜伏期間が長い事とその症状が大きく4つの期間に分かれる事も特徴的です。
潜伏期間は数週間です。
これはその時により差があると言う事です。
そして、この期間が過ぎると第一期の症状が現れます。
第一期は性器の周辺にシコリのようなものが出来てきます。
又、太股の付け根が晴れてくる時がありますが痛みが無い為にそのまま見過ごされがちです。
第二期は感染から三カ月程度の頃にその症状が現れます。
皮膚のアチコチに桃色の斑点が出来てきて微熱や倦怠感が出てきます。
更に進むと全身に豆粒程度の発疹が出来てきます。
第三期になると皮膚に大きなしこりが出来てきます。
触れるとゴムのような感触があります。
そして、第四期になると神経までが梅毒のウィルスに犯され脳に障害がでる場合もあります。
又、最悪の場合死にいたる事例も報告されています。
通常は第二期の時点で気付き治療を行うので第三期にまで進んでしまう事は先ず無いでしょう。
クラジミア
性感染症の中でもっとも感染しやすいものです。
また、このクラジミアに感染しているとHIVの感染率が最大で5倍にまで上がってしまうとも言われています。
女性にはおりものが増えるという症状があるのですが意外に気付かない場合も多く妊娠して検査は受けた時に初めて分かったというような事例もあります。
クラジミアのウィルスも粘膜の接触によって感染する事が大半ですので、オーラルセックスやキスだけでも十分に感染すると言えます。
こちらも一週間程度の構成物質の投与で治療は完了します。
尖圭コンジローマ
尖圭コンジローマは性器の周辺に小さなイボのようなものが現れます。
感染から発症までの間は3週間~8週間と幅が広い事も特徴です。
発症しても痒みや痛みが無いことも多く放置しておいても自然治癒することもあります。
しかし、塗り薬を使用するなどの方が早く治ります。
その他の病気
他にも、ヘルペスやカンジタ炎、トリコモナス膣炎などの病気がありますので異常を感じなくても定期的な検査を行っておくと良いでしょう。
自宅でも検査もできる
いざ、性感染症の検査をするとなるとどうしても身構えてしまうものでもあります。
現在は自宅で検査を行えるような検査キットも販売されています。
こう言った手軽な検査機器であっても実際にはその検体を専門の研究所へと送るので検査結果は医療機関で受診した場合と同じになります。
ネット通販を利用するような感覚で利用出来ますのでこういった方法もある事を知っておいて頂きたいと思います。
まとめ
風俗で仕事をしていく以上、性感染症の事はずっと付いて回っていると思っておかなければなりません。
しかし、正しい知識をもって定期的な検査を受けそして治療していけば特に恐れるようなものでは無くなっているのです。
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