キャバ嬢やガールズバーを、なんとなく給料がいい仕事としてイメージしている人は少なくないことでしょう。
ですが、実際に働くなら細かい仕組みもしっかり把握しておくことが重要となります。
今回は給料関連の情報をまとめたので、これから働きたいと考えている女の子などは、ぜひ参考にしてみてください。
キャバ嬢・ガールズバーの魅力
キャバクラやガールズバーは、男性客と楽しくお酒を飲むことで、一般的な仕事以上の高い給料に期待が持てるナイトワークです。
基本的にかならずお酒が関連した業務内容であるため、カンパイ系とも呼ばれます。
その他には、ラウンジ、セクキャバなどが代表的です。
短期間で大きな額を手に入れたい、また実力主義の現場で力を試したいと考える女の子には、嬉しい仕事となるでしょう。
またお酒を飲むことが好き、男性と楽しく話すのが得意といった女の子も、働きやすさ感じられるかもしれません。
とはいえ、かならずしも高額給料にありつけるとは限らないのが、実際のところです。
指名数や同伴をいかに増やせるか、高いボトルを入れてもらえるか、人気を得られるかなどで、結果は大きく異なってきます。
お店のシステムによっては、指名を得られなければまったくお金が発生しなかったり、それどころかノルマとして引かれる場合もあるほどです。
そのため、自分に合ったお店を選ぶことや、そもそも仕事が向いているかをしっかり考えた上で働き始めることが重要となります。
詳しい情報を覚えて、デメリット少なく働けるよう工夫してみてください。
代表的な給料発生の仕組み
以下は、代表的な給料発生のシステム例になります。
どのシステムを適用しているかは、お店によってさまざまです。
また複数のシステムを擁しており、選べたり組み合わせられる場合もあります。
自分の性格、実力に合った仕組みのもと働けた方がより稼ぎやすいので、チェックしておいてください。
指名・同伴ポイントスライド時給
まずは比較的多く見られ、さらにキャバ嬢へのリスクも少ないポイントスライド時給制についてです。
こちらは本指名、同伴の数を集計し、それをポイント化して時給を計算します。
特徴は、ポイントが増えれば増えるほど時給がスライド、つまりアップするという点です。
例えば、通常であれば時給4,000円の職場でも、20~30ポイント取れれば4,500円、さらにそれ以上となると5,000円、といった具合です。
仕事がうまくいけばうまくいくほどもらえる額が上がるため、働くモチベーションにも繋げられる嬉しいシステムといえるでしょう。
デメリットとしては、月ごとのポイントによって毎月時給が変動する可能性もあるため、長期的な給料の予測がたてにくい点です。
とはいえ、基本時給以下になることはないため、生活的には安定を感じることができます。
売り上げスライド時給
こちらも同じくスライド式ですが、ポイント換算せず、直に売り上げが影響して変動する形となります。
売上額そのもので計算されるケースもありますが、お店のナンバー1、ナンバー2など、売り上げランキングに応じて決められるケースが多く見られます。
そのため、キャバクラを舞台にした映画やドラマなどでは「ナンバー1になりたい!」と息巻く女の子が多く登場する訳です。
こちらも、働くモチベーションに繋げやすいです。
売り上げバック式
バックとは、売り上げのうち、キャバ嬢に入るお金のことを指します。
そのため給料に反映される割合を、バック率と呼びます。
売り上げバック式では、時給にプラスして、売り上げ金額からあらかじめ設定されたバック率分のお金も受け取れる仕組みになります。
スライドによるアップはありませんが、売り上げれば売り上げただけ給料が上がるため、自分に自信がある女の子には持ってこいかもしれません。
フルコミッション制
フルコミッション制は、完全売り上げバック制とも呼ばれるシステムです。
売り上げバック式では時給にプラスされる形でバックがもらえましたが、こちらはこのバックのみが自分の給料となります。
時給はもらえませんが、その分バック率を高めに設定しており、約50%近くもらえる場合も少なくありません。
売り上げこそが給料となる、完全歩合制です。
指名をたくさんもらえたり、太客がついたりすれば、それこそ夢のような額が手に入れられるかもしれません。
ただその反面、売り上げが出せなければまったく給料がもらえないというリスクも伴います。
特に最初のうちは、そうしたケースも十分考えておかなくてはなりません。
そのため、実力主義で頑張りたい、絶対稼げる自信があるという女の子にこそおすすめのシステムです。
どんなタイミングでお金が発生するの?
キャバクラで稼ぐ方法としては、指名アップや高いボトルを入れてもらうことが有名かもしれません。
ですが実際にはそれだけでなく、あらゆるタイミングで発生します。
基本的に指名のないガールズバーでも、知っておくべき知識となるでしょう。
下記、ご参考ください。
同伴料・同伴手当て
まず一つに、お店に来店してもらう前から発生するケースです。
同伴とは、出勤する前にお客さんと落ち合って、デートや食事をしてからお店へ向かうことです。
この際、お店からは同伴料、もしくは同伴手当てとして、3,000円~5,000円の報酬が受け取れます。
もちろん同伴デート中の食事代や移動費などはお客さん持ちとなるため、自分のお金が減る心配はありません。
キャバクラ利用するお客さんは多くが高収入なので、豪華な食事に期待が持てます。
さらに同伴後はそのままお店を利用してもらう流れが一般的なので、指名を一つ稼げるという意味でもおいしい業務といえます。
注意点としては、お店によって同伴ノルマを設定しているケースです。
月に何本以上はかならず同伴しなければならないという決まりがあり、その数字を下回ると罰金が発生する恐れもあります。
精神的なプレッシャーになりますし、また乗り気じゃないお客さんへ強引に同伴を勧めるといった作業も求められるため、ちょっとしんどいです。
抵抗を感じる人は、あらかじめ同伴ノルマの有無を確認しておきましょう。
指名バック
本指名料とも呼ばれており、お客さんから指名を受ける度に発生するお金です。
キャバクラ利用料とは別にお客さんが支払う料金となるため、指名をもらえればもらえるほどより多く稼げる形となります。
料金相場は約3,000円となっており、都度発生します。
常連がついてくれれば、来店の度にこの金額分給料がアップするので、嬉しく感じられることでしょう。
場内指名料
同じ指名料でも、こちらはまた少し意味が異なります。
初来店したお客さんは、いきなり本指名するのではなく、まず場内に入店した後、雰囲気を見回してからお気に入りを見つけて、そこで初めて指名する場合があります。
それを場内指名と呼びます。
こちらも指名バック同様、”場内指名料”の形で金額が発生するので、普段から見栄えのよい接客を心がける意識を持つと良いでしょう。
場内指名は、次回からの本指名にも繋げられるので、後の安定した稼ぎを期待する上でも重要です。
本指名でないからといって、軽視することはできません。
ドリンクバック
お酒を注文してもらえればお金は発生しますが、自分が飲むことでも実は発生します。
これを”ドリンクバック”と呼びます。
一杯飲むごとに、約数百円程度もらえる形が一般的です。
金額としては少ないですが、1日で何倍も飲むことができれば、同伴料をゆうに越えるケースすら十分考えられます。
その点、お酒に強い女の子は向いているといえるでしょう。
またお酒が苦手であっても、キャバ嬢用にアルコールの薄いお酒を作ってもらえたり、こっそりノンアルコールドリンクを用意してくれることもあります。
一滴も飲めない!という人でなければ、そこまで心配する必要はありません。
ガールズバーでも、このドリンクバックを取り入れているお店が少なくありません。
こちらは風俗業とは異なる種類になるため、横での接客はできませんが、カウンター越しに話をしながら飲むことは可能です。
基本時給にプラスして、稼げる形となります。
注意すべき点としては、このドリンクバックを狙って、限界を超えているにもかかわらず無理して飲み続けることです。
お金というモチベーションがあったり、また楽しい話で盛り上がっていると、自分の許容を見失ってしまうことも十分考えられます。
酔いつぶれてしまえば、お店からの評価が下がる上、お客さんにも嫌われてしまうかもしれません。
指名を一つ失う可能性もあるので、気をつけましょう。
ボトルバック
最後に、ボトルを注文してもらうごとに入るお金です。
たかが一本のボトルといっても、カンパイ系のお店ではかなり高く設定されていることが少なくありません。
数十万、数百万、さらに1,000万円を越すケースすらあるほどです。
ボトルバックでは、この金額の20%を報酬としてもらえる形が一般的です。
高級なお酒を注文してもらえれば、かなりのプラスになります。
キャバクラで発生するお金の中でも、特にポイントとなる存在です。
勘違いしがちなアフターについて
同伴と似た存在であるアフターですが、実はこちらに関しては報酬が発生しないので注意しましょう。
同伴同様にアフター料が発生すると考えている未経験者の人、少なくないようです。
アフターは、業務後に、あくまでプライベートな自由恋愛として行うものです。
仕事と関係のない付き合いなので、どれだけ数を増やしても、お金にはなりません。
メリットとしては、より親密になることで、以降の指名をより増やすことに繋げられる点です。
体の関係を求められることも少なくありませんが、うまく断り続けられれば指名の継続が期待できます。
逆にすぐ許してしまうと、以降通ってもらえなくなる場合があるので注意が必要です。
稀にアフター料やアフターノルマを設定しているお店もあるようですが、悪質店である可能性も考えられるので、あまりおすすめできません。
まとめ
キャバクラやガールズバーにおける給料発生の仕組みには、さまざまな種類があります。
自分と相性の悪い仕組みを取り入れたお店であれば、思っていたように稼げない場合もあるので注意しましょう。
発生のタイミングが複数存在することは、それだけ稼げるチャンスが多いともいえるので、嬉しい特徴と捉えておいてよいでしょう。
仕組みをしっかり把握して、活躍できるよう頑張ってみてください。
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